お遍路の計画~2018年春

前回の車遍路から4ヶ月ほど。西日本では近年でも稀な寒さの冬が過ぎ、すっかり春の陽気となりました。

皆様お遍路の計画を立てていますでしょうか?私はといいますと、寒スズメのごとく弛んだ体を、突貫工事でお遍路仕様に仕上げている最中でございます。ええまぁ、ウォーキングしているだけですけども、坂道にはかなり効果的なのです。




さて、今回の逆打ち車遍路は、45番岩屋寺からスタートします。朝から急な坂道ですね。しかし、最近ウォーキングで予習しているので、体の準備は万端のはずです。

ですが、私は車遍路。45番にたどり着く前に、高速あり山ありの3時間のロングドライブが待ち構えています。さらに45番の先も足摺まで行く予定ですから、車も長距離に耐えられるようにしないといけません。

ところが車遍路の相棒である私のミニバンは、走行距離が10万キロほどになっています。最近は、レーンチェンジをするとふらふら、段差を越えるとゆらゆらと揺れます。アクセル踏んでも揺れるので加速もイマイチです。

長距離乗ると酔うのではないか?疲れるのではないか?と不安になってきました。路面のショックを吸収する、ショックアブゾーバーなるものが、へたって(劣化して)いるのかもしれません。

この機会に新品に替えてやるか!と、カー用品店に行ってみました。「えーとお見積もりは、8万5千円ですね。」そのあと店員が何か一生懸命説明していましたが、私は「ふむふむなるほど・・・」と受け答えしながら、他の方法を考えていました。

むかーし昔、まだ私がやんちゃな頃、車をいろいろ弄っていたことを思い出しました。「ああそういえば、タワーバーというのがあったな。」



タワーバーというのは、エンジンルームの中に金属のつっかえ棒を左右に通して、車体の剛性感を高め、ハンドリングとアクセルレスポンスの向上を目的としたものです。

ですが、走り屋小僧のイメージしかないタワーバーを、スポーツカーとは正反対の奥様ミニバンに搭載するなど、狂気の沙汰としか思えません。しかし、1万2千円と知って、心が大きく揺らいだのでした。

それから数日後、アマゾンから金属の棒が入った細長いダンボールがうちに届いていました。もうDIYでやるしかないでしょう!普段はウィンドウォッシャー液を補充する時くらいしか開けないエンジンルームにタワーバーを通しました。

埃だらけですね。きたないー。ショックアブゾーバーのアッパー部を動かないように固定している銀色の金属棒がタワーバーです。作業スペースが狭くて大変でしたが、ちょっとがんばりましたよ。

取り付けした後、山道・バイパス・路面の荒れた道などを試しに走ってみました。ハンドリングは鋭くなり、レーンチェンジはスムーズに、片輪が道の凹みに入っても安定してショックを吸収します。ボディ剛性があがっているので、アクセルレスポンスも良く、スムーズに加速します。ブレーキングも安定しています。

効果は期待以上のものでした。車体がぐわんぐわん揺れるとか、ふわふわするといった症状の方は試してみる価値はありそうです。ただ、事故をしたときはバーの反対側も損傷を受ける可能性があることに留意しなければいけませんが・・・。

お遍路車もグレードアップして長距離も万全となりました。前々回横峰寺への登り坂でご一緒した、京都ナンバーのプロのお遍路さんに遭遇しても難なく付いていけそうです。




さて、前置きが長くなりました。次回の車お遍路の計画です。

まずは朝3時起き、4時に車で自宅を出ます。早朝のしまなみ海道を今治まで、その後バイパス経由で今治小松道から松山道へと入ります。松山ICで降りて、国道33号を経由し45番札所の岩屋寺へ。そして44番大宝寺へ向かいます。

44番からは、国道380号と379号を内子五十崎ICまで移動。松山道に乗り西予宇和ICを降り、43番明石寺へ巡礼。42番仏木寺41番龍光寺を参拝後、三間ICから松山道・宇和島道を終点の津島若松まで走ります。

ここから宿毛街道(国道56号)を南下し、愛南町に入ると40番札所の観自在寺へと到着です。この辺で昼食タイムですね。うどん屋をピックアップしておきます。観自在寺を出発するタイムリミットは13時半。時間が無ければコンビニかスーパーでおにぎりを買って、運転の合間に食べる予定です。

前回のように、南レク公園のかわいくないパンダを見に行く時間はありません。

次に39番延光寺。延光寺を出るタイムリミットは14時半です。この先、足摺岬にある38番札所の金剛福寺へと向かいますが、渋滞等を考慮し、1時間30分を見込みます。前回巡礼時に遭遇した駐車場待ち等も考慮し、金剛福寺16時着でしたら余裕を持って間に合いそうです。

自宅から38番札所の金剛福寺まで、逆打ちの車遍路は430km。まっすぐ帰って総計800kmほど。このような日帰り計画を立てましたが、さてどうでしょう?まず3時に起きることからして頓挫しそうですが、なかなかハードな一日になることは間違いなさそうです。




岩屋寺へ~逆打ち車お遍路6回目