車お遍路の難所トップ5

四国八十八ヶ所を車でお遍路する場合、難所と呼ばれる箇所がいくつかあります。そんな車遍路の難所を、マイカーで巡礼した私がランキング形式でご紹介します。独断と偏見に満ちていますのでその辺はご容赦を。



車お遍路の難所トップ5

第5位:香川県第66番札所 雲辺寺のロープウェイを使わないルート
徳島県側の県道268号線から雲辺寺裏手の駐車場までのルートは道も広く、さほど難所でもありません。ただし、268号に合流するまでのルートを間違えると、とんでもない目に会います。特に67番札所の大興寺から逆打ちするルートを選択されるお遍路さんは要注意です。近道の県道6号は通らないようにしましょう。対向車が来ると心拍数が上昇します。まさに私がやらかしたルートです。

つづら折のすれ違い困難な狭い道で、両サイドを落ち葉でオーナメント(飾りつけ)しています。一応舗装路ですが、でこぼこしていて落石らしきものも多数見受けられます。

チャレンジャーが通る道:県道6号線

第4位:徳島県12番札所 焼山寺

ほとんどのお遍路さんがご推挙される車お遍路の難所、焼山寺。理由は寺の手前の道が結構狭く、路肩に小石や枝葉がたくさん落ちていることです。11番藤井寺からは遠回りの、県道20号21号→国道438号から県道43号を北上するルートを選択すれば、そこまで厳しくはありません。

ただし、近いからといって県道43号を南下するルートを選択すると、細くつづら折の道が30分以上も続きます。もちろんフロンティアを自負される方なら、藤井寺から43号を南下してほしいところです。私は東山郵便局から43号を南下して焼山寺へとたどり着きました。当然ですが、車酔いする同乗者がいる方はNGです。

フロンティアが通る道:焼山寺へ南下する県道43号

第3位:愛媛県60番札所 横峰寺

横峰寺も巡礼されている多くのお遍路さんによって車の難所とされているお寺です。特に有料の林道に入ってから道が狭いのです。すれ違い困難な箇所も多く、下山する対向車の増える時刻に登ると少々厄介です。何周も車で四国八十八箇所を巡礼されているお遍路さんは、横峰寺は朝一で参拝するそうです。

横峰寺へと続く林道は普通車1850円の有料道路で、12月29日より2月末日までは冬季通行止となっています。ただし、ゲートは開いていますのでチャレンジしてみる価値はありそうです。この場合、車お遍路の難所という解釈から逸脱していますので、結果は自己責任でお願いします。




第2位:高知県35番札所 清瀧寺

東灘簡易郵便局側から登ると恐ろしく狭い山道です。多くのお遍路さんが指摘している通り、まさに車の難所といえるでしょう。そうそう対向車は来ませんが、来ると相当焦ります。この道を走っている主な人は地元の農家さんです。

軽トラの後に続け:東灘簡易郵便局から清瀧寺への道

東灘簡易郵便局側から登る清瀧寺(2~4)

また、参拝後に下る津野神社側もすれ違い困難箇所がすぐにあります。こちら側の道は車のお遍路さんがほとんど。渋滞しているときは車列ができ、つづら折の狭く急な坂道を、すれ違い箇所までバックするという、匠のワザも必要です。

ちなみに津野神社側から登った、別の日のドラレコ映像です。ほとんどの方はこちらから登ります。これも狭い道で、すれ違いには気を使います。

第1位:徳島県21番札所 太龍寺のロープウェイを使わない道

20番札所鶴林寺から県道28号へ入り、坂口屋さんの交差点から細い道へと右折します。ここから3.5kmの細いつづら折の道を進みます。

苦行への入り口:坂口屋さんのある交差点

(注)うまく表示されていない方は、坂口屋さんのある交差点リンクを参照。

この道は、切り返しをしないと車がカーブを曲がれない、ガードレールが無いデコボコ道につながります。焼山寺や横峰寺へと続く道が狭い、とお嘆きのお遍路さんには申し訳ないですが、この道はその数段上を行く、お遍路さんにとっての車の難所だと私は確信しています。

そう、5ナンバー車が数回切り返しをしないとカーブを曲がれない。いったん車を停めてバックギアに入れないと曲がれないのです(動画7分35秒~)。このような車の難所は、他の札所には無いでしょう。

駐車場についてから1.2kmの急な坂道を徒歩で登ることも併せて、個人的には四国八十八ヶ所ナンバーワンの車遍路の難所だと思います。徒歩での参道登坂も45番岩屋寺の比ではありませんので念のため。ただし、ロープウェイを使えばまったく関係ない道ですが…。



八栗寺へ裏参道からお遍路