逆打ち車遍路で、62番札所の宝寿寺から61番札所の香園寺(こうおんじ)まで、5分1.5kmの移動となります。
香園寺大聖堂。鉄筋コンクリート造りの建物です。規模は違いますが68番神恵院と同じような近代的な造作です。線香とローソクはこちらの一階でお供えします。
霊場会62番の礼拝所・納経所を61番香園寺の駐車場内に開設していました。
礼拝・納経を終えて車のエンジンをかけたところ、時は午後3時55分。次は60番札所の横峰寺。山岳道路である平野林道を登ったところに横峰寺の駐車場があります。距離は15.5km。国道11号線は渋滞しているようで、車での移動時間は55分と出ました。
横峰寺の駐車場から境内まで徒歩10分はかかります。道幅の細い平野林道が、横峰寺からの帰りの車で渋滞していたら納経時間には間に合いません。平野林道の通行料は普通車1,850円です。さあ、どうする?自問しながら国道11号氷見交差点を右折し、県道142号線へと入ります。
しばらくして、すぐ前の京都ナンバーの軽自動車がすごいスピードで坂道を登りはじめました。ヘッドライトを点灯して安全を確保し、コーナーへの突っ込みもなかなかアグレッシブです。
クローズドのラリーやサーキットで使う、アウトインアウトのライン取りではなく、対向車を見越したアウトインインというストリートの走り屋テクニックを駆使しています。
自信満々に走る京都ナンバーの軽自動車。素人ではなく、プロのお遍路さんかもしれません。この車の後を追えば「いけるかも」。3ナンバーの張りぼてのミニバンで、離されないように頑張って付いていきます。
そして、タイヤの焼けた匂いを漂わせながら、無事横峰寺の駐車場に到着。時間は午後4時半前でした。駐車場から歩いて境内まで向かいます。
この時期、本堂から大師堂の間の山側に、薄桃色の石楠花(シャクナゲ)が咲いていてとてもキレイです
礼拝・納経を終えて、時間は午後5時ちょうどとなりました。このとき、納経帳を抱えて走ってやってくる男性がいました。「結構並んでんから、大丈夫やで!」という声が。京都ナンバーに乗っていた年配の男性の声でした。見かけによらず優しいんだね(…失礼しました)。
そして5時10分。駐車場近くで、血相を変えて境内のほうへ走りこんでいくおばさんの姿が。「ありゃ無理やで・・・」私もそう思いました。
さて帰りは今治からしまなみ海道を通って帰ります。なにやら渋滞25Kmの表示が。しまなみ海道は何回も通行しましたが、渋滞するのを見たことがありません。「何とかなるでしょ!」で、行ってしまいましたが、20分後に大きく後悔することとなりました。
今回お遍路で巡礼したのは、66番から60番までの7か寺。大歩危とかずら橋に寄ったうえ、雲辺寺と横峰寺に巡礼できたのには満足です。
これにて四国八十八ヶ所の車遍路逆打ち4回目は終了です。では、またいつの日か。