車遍路の難所~21番太龍寺

四国八十八ヶ所逆打ち車遍路の道中、22番札所の平等寺から14km。車で25分ほど進むと、21番札所の太龍寺の駐車場へと到着します。




この太龍寺駐車場というのはロープウェイ駐車場ではなく、昔からある中腹の駐車場のことです。個人的に車遍路の難所ナンバー1だと思っているルートです。もし興味がありましたら、ドライブレコーダーの動画をご覧になってください。(12m17s 707MB)

前から車が来たら、ごめんなさいするしかない狭い道。油断していると車の腹を擦るのでは?と思わせるデコボコの道。落石が両サイドに散見される、荒天時にはあまり通りたくない道。下手なドライバーには絶対にハンドルを握らせたくない、ガードレールのない道。切り返しをしないと曲がれないスイッチバック式のヘアピンカーブ。

横峰寺?焼山寺?清瀧寺?他の車遍路の難所もなかなかのものですが、この太龍寺ほどではありません。ただし、ロープウェイを使って参拝されるお遍路さんには、全く関係ない話なのですが。

さて、到着した駐車場から境内まで、歩いて30分の上り坂です。

寺まであと1000mだそうです。意外と大した事ないな、と思わないほうがよいです。

寺まであと600mだそうです。このへんまではまだまだ余裕。杉の木立が素敵です。深呼吸などしてみましょう。花粉アレルギーの私としては、3月とかには来たくありませんが。




太龍寺まであと400mだそうです。このあたりから勾配が急になってきます。太ももと足首に力が入らなくなってくる頃です。足元をしっかり見つめて着実に1歩1歩進みましょう。

そうこうしているうちに、山門に到着します。
太龍寺山門

何だろう?健脚わらじって。

山門を通り過ぎ、しばらく上るとやっと太龍寺の境内に到着します。

太龍寺護摩堂です。
太龍寺護摩堂

持仏堂です。
持仏堂

持仏堂の大廊下にある龍の天井絵です。高知県出身の日本画家、竹村松嶺の作。
持仏堂の龍の天井絵

相輪橖(そうりんとう)と呼ばれる金属でできた珍しい塔です。まるでロケットのような近代的フォルムですが、文化13年(1805年)建造のもの。

太龍寺の多宝塔です。

太龍寺本堂。
太龍寺本堂

太龍寺大師堂です。
太龍寺大師堂

礼拝・納経を済ませ、参道維持費として500円を納経所で納めました。もれなく太龍寺オリジナルステッカーがもらえます。
太龍寺ステッカー

そして上ってきた坂道を駐車場まで下ります。駐車場を出発してから戻るまで1時間15分。納経所前のベンチで、休憩を5分とってこのくらいかかりました。足ががくがくして、下り坂のほうが苦しかったです。




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